SECHS1★短篇小説〜午後の時間〜後篇。

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    本日の更新は小説です(*^^*)


     

     

     

     

    午後の時間ー前篇ー

     

     

     

    『午後の時間ー後篇ー』


     

     

     

     

     

     サイフォンの街は住宅街と街の中央にある市場。
    その市場に続くタービットの酒場兼食堂や楽器屋、小さい武器や防具、
    装飾品などの扱いのある店もある。
    そしてこのレガント星のギルド機関ファナイリファビリティーの連絡網として小さな窓口がある。
    窓口と言っても人はおらず、
    モニターとギルドの者でしか扱いが分からない機械が置かれている。
    街にはポストがあり、郵便屋がちゃんと手紙を取りに来てくれる。
    道は広く、住民達によって綺麗に掃除されている。
    レッチェと涼は街の北側にあるSECHS(ゼックス)ハウスから歩いてやって来た。

    「どうする、食堂へ行く?」

    「そうだな。俺はそんなにお腹すいてないけど」

    「じゃ、行こ」

     
     

    「いらっしゃい!」

    「こんにちは」

    「ちは」

    「お、レッチェに涼か!今日は何にする?」

    2人はタービットの酒場へとやって来た。夜は酒場、昼は食堂になる。
    広々としたフロアに椅子とテーブルが整然と並んでいる。
    何人かの客が少し遅いランチやお茶をしていた。
    レッチェと涼はいつものカウンターの席へと座った。

    「レモネードで」

    「俺も同じので。それからチョコレートドーナツも」

    「はいよ」

    タービットの酒場には昼はタービットとウエイトレスのリリーがいるのが常だ。

    「ねえ、2人とも」

    「こんにちはリリーさん」

    「何?」

    「最近近くに洞窟が発見されたんですって」

    「洞窟?」

    話しかけて来たリリーは意外な事を言った。

    「知らなかったでしょ!」

    「それで、どんな洞窟?」

    涼は興味津々だ。

    「まだ誰も踏み入れたことのないそうなの。きっとお宝があるわよ」

    レッチェは怪訝な顔をして、カウンターに肘をついた。

    「誰も入ったことがないのに、何で宝があるって分かるわけ?」

    「あら、そういうものでしょ!」

    「はあ」

    ため息と共に隣に座っている涼を見ると、涼の目がきらきらしている事に気づく。

    「涼ちゃん?」

    「何?」

    「何か嬉しそうだね」

    「ええ!?レッチェは興味無いの?」

    「そんなの。あるわけ無いだろ。大体お宝―なんて」

    「ははは!SECHSさんは稼いでらっしゃるからなあ!」

    「タービットさん!」

    おまたせと、タービットは料理を2人の目の前に置くとともに、あっけらかんと口にする。
    その言葉に嫌味はなく、タービットにとってはむしろ、子供ながらに凄いものだと、感心していた。

    「涼、何も驚く事はない。この街の連中はみんな知ってることさ!」

    咎めようとした涼は、逆に照れてしまった。

    「それより、食べよ」

    レッチェは関心が無いようで、レモネードを口に含んだ。

     
     

    「ごちそうさまでした」

    「おう、また来てくんな!」

    「じゃあねー!2人とも!」

    レッチェは少し振り向き、涼は手をふって、2人はタービットの酒場を後にした。また街を歩き始める。

    「ねえ、本当に興味無いの?」

    「何が?」

    「さっきの、洞窟だよ」

    「ああ、あれね」

    レッチェは頭の上で腕を組んだ。

    「興味無いっていうか、宝っていうのがね」

    「嘘だと思う?」

    「そんな簡単に見つかるものじゃないし。本当にこの辺にあると思う?」

    「あるかもしれないよ?」

    それでもレッチェは同意してくれない。

    「ほら、失われた宝、とか」

    涼の言葉にレッチェは笑ってしまった。

    「涼」

    「失われた宝のある洞窟だから名前は失われた洞窟だよ!決まり!」

    「そんなの、安直過ぎ」

    「他にいいのがある?」

    「そりゃ……失われた財宝の方が響きはいいかな」

    「それじゃ、失われた財宝の眠る、失われた洞窟だね」

    「なにそれ」

    レッチェは可笑しくて笑っている。

    「おかしいよ」

    「ええ!?いいと思うんだけど…」

    真剣な親友の言葉に、少し笑うのをやめて。

    「分かった、分かったよ。じゃあそれで」

    からかいまじりのレッチェに膨れそうになりつつも、涼は納得したようだ。

    「今度、行ってみない?」

    「本気?」

    「うん」

    レッチェは少し目を泳がせ、涼に返事をする。

    「じゃあ……今度ね」

    「絶対だよ!」

    「いつになるか分かんないけど!」

    そう行って、走り出したレッチェ。

    「あ、待ってよ!」

    涼もつられて後を追う。

    「そういえば、俺寄りたい所があったんだ」

    「どこ?」

    「マイロの装飾屋さん。新しい生地が入ってないかなーって」

    追いついて普通に歩いている涼。

    「いいよ、行こ」

    「ついでに涼ちゃんに似合いそうなのも見てやるよ」

    2人はマイロの装飾屋へと足を向けた。
    レイ(6惑星の熱源体)はすでに落ちつつある。2人の影も伸びつつある時間帯。
    まだ帰りそうにない2人は、話足りないとばかりに話をしている。
    サイフォンの街にも、もうすっかり馴染んでいる。
    ひとときの安息の午後の時間はもう少し続きそうだ。

     

     

     

     

     

    Fin

     

     


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    SECHS1★短篇小説〜午後の時間〜前篇。

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      本日2度目の更新は短篇小説です(*^^*)

       

       

       


      『午後の時間ー前篇ー』

       

       

       

       

       今、SECHS(ゼックス)ハウスにはレッチェと涼がいる。
      涼が学校から帰ってきて、この日は珍しく仕事を入れていないレッチェが、
      やはり珍しくソファではなく、リビングのカーペットに丸くなって寝転がっている。
      長い、透き通る青い髪を散らばらせて、目を閉じていた。
      黒く体のラインを拾う長そでのトップスと黒の皮のパンツを穿いている。
      そんなレッチェの隣には涼がいた。
      黄色い半そでのパーカーに、カーキ色のサファリパンツを穿いている。
      黒いさらさらのショートヘアを少しかき上げ、ぼんやりとした時間を過ごしていた。

      「レッチェ」

      名前を呼ばれたレッチェはううんと少し身じろぎした。

      「こんな所で寝てたら風邪ひいちゃうよ?」

      なおも起きようとしないレッチェを見かねて、
      涼は自分の部屋からベージュ色の毛布を持ってきて、レッチェにかけてあげる。
      レッチェは寝心地がさらに良くなったのか、また身じろぎをした。

      「クス」

      涼はそんなレッチェが可愛らしく思え、

      (猫みたい)

      本人が聞いたら、機嫌を損ねそうだと思いさらに可笑しくなった。
      それでも話相手が寝てしまってはと、
      勉強でもしようと持ってきていた鞄の中から参考書とペンケースを取り出す。

      (今日は数学でもしようかな)

      今やっているのは、球の体積の求め方。

      (球の体積は3分の4πrの3乗で…)

      成績優秀な涼は、合間の時間も勉強に当てている。
      でもゲームが好きで、涼の家にはゲーム機が沢山あった。

      カリカリ。

      リビングに涼のシャーペンの音が走る。
      相変わらず、レッチェは静かに眠っているし、涼は参考書に夢中になっている。
      涼にとって、有利な事は勉強が苦ではなかったということだろう。
      覚えるのも考えるのも大好きだ。
      何か分からないことが出てきたら、その答えを導きだすのも好きだった。
      集中して問題を解いていると、ふっと視線が気になった。
      レッチェが仰向けに寝転びながら(相変わらず丸まっている)涼の事をじいっと見ている。

      「あ、起きたの?」

      涼の問いは無視して、レッチェは今度は横を向いた。

      「涼ちゃん、暇なんだけど…」

      「今まで寝てたくせに」

      「起きてたよ」

      「寝てただろ」

      「起きてた」

      押し問答になる前に、レッチェは毛布から出てきて、涼の隣に座る。

      「ほら、起きてる」

      「もう」

      レッチェは腕を伸ばしながら、身体を整えた。

      「勉強はいいから、遊びに行こうぜ」

      「調子いいなあ」

      涼はそう返事を返す代わりに、参考書をまた鞄の中に片付け始めた。
      SECHSハウスの近くのサイフォンの街に出かける用意を着々と始める。

      「何か食べる?」

      「とりあえず、行ってからで」

      「いいよ」

      2人はリビングから出て、出かけていった。外は熱帯地域特有の暖かな気候だ。
      その中をレッチェと涼は話ながら歩いていく。空は快晴。これから暑くなりそうだ。

       

       

       

      To be continued

       

       

       

       

      午後の時間ー後篇ー

       

       

       

       

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      SECHS1★短篇小説〜夕焼け。

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        『夕焼け』

         

         

         SECHSハウスの近くの浜辺。

         

        夕焼けの中、オリビアはテオルと共に砂浜を歩いている。

        まだ十九歳前の彼は、金の髪を無造作に短くしていた。

        黒いジャケットを羽織り、黒のトップスにジーンズ姿だ。

        砂に埋もれることなく、しっかりとした足取りではあるが、どこか力が抜けているようにも見えた。

         

        その半歩後ろを、テオル。こちらは長い銀の髪を一直線に切り揃え、白でまとめた衣服を着ている。

        裾の長い白のコートに砂一粒も付いては居ない。

        よどみのない足取りで、オリビアの傍にぴったりとついている。

         

        もうすぐ秋の季節になろうとしているが、

        SECHSの拠点のあるこのレガント星のスウェード地方は、一年を通して温暖な気候であるため、

        あまり寒暖差を感じさせなかった。

         

        それでも空は秋の様子を伺わせ、雲が舞い踊っている。

        まだ青空が見える所もあるが、いわし雲と海面が、レイ(六惑星を照らす熱源体)に照らされ、

        赤く染まっている。海はどこまでいっても穏やかで、波音を空へ向けて静かに響かせていた。

         

        その海を見ながら、オリビアは足を止めた。

        立ち止まり、身体はそのままで首だけを横に向け海を見た。

         

        「……」

        テオルからはオリビアの顔を見ることは出来なかったが、

        その瞳の先を見つめるかのように、またテオルも海に目をやった。

         

        「静かだ…」

        「本当に」

         

        今度は身体を向けて、オリビアは息を吐いた。

         

        「…こんなにも静かであるのにな…」

        「……」

        テオルにはオリビアの心が分かっていた。この海の静けさとはオリビアの心が異なっていることも。

         

        「ふ……赤く燃える炎のようだ。あの時の様に」

        「マスター」

        テオルはオリビアの事をそう呼ぶ。

        昔からだ。自分がオリビアの守護をしていることをわきまえている。

        オリビアが自分の主であると共に。

         

        「あの時の様だとは私は思いません」

         

        オリビアが何も言わないのを知っていて、テオルは続ける。

         

        「あの時の恐怖と不安は、今ここにはないのですから」

        「……」

        「そして今はまだ、その時でもありません」

         

        テオルはそれ以上は言うつもりが無い様で、オリビアの横顔を見つめた。

         

        「あの男を……」

        「勿論です」

        オリビアもまた、それ以上は口にすることは無く、そのまま静かに瞳を海から空へと向けた。

        真っ赤に。燃えるような赤い空は、あの時を思い出す。

         

        目を閉じると、その光景がありありと浮かんでくる。

         

        オリビアはあえてそうすることを避けた。

        今、この静けさを、時にはほんのひと時、自分に許されるような気がして。

        だがすぐその気持ちは消え去った。

         

         

        「……まだ感傷に浸るには早すぎる…」

        オリビアは独り言ちた。テオルは肯定も否定もしない。

        ありのままのオリビアをただ受け入れるだけだ。

         

         

         

        先ほどより少しレイが沈みつつある。もうすぐ世界も夕闇に支配されるだろう。

        そんな時、一人の女の子の声が聞こえてきた。

         

        「オリビアー!テオル―!」

        「にゃん!」

         

         

        オリビアが見ると、黒髪を腰まで伸ばした少女が、愛猫のクロと一緒に走って来ていた。

         

        「二人とも、お夕飯だよー!早くー!」

        少女は途中、砂に足を取られそうになり、転びかけ、また走り出す。

        クロはその周りを泣きながら、高く飛んだり跳ねたりしている。

         

         

         

        「…不思議だ。今の状況もそうだが…そうは思わないか?」

        「ええ…ですがあの娘は」

        「ああ。だがかまわない」

        オリビアとテオルの言葉は少女には届いていない。

        ぴょんぴょん飛びながら、駆けてくる。そうして二人の前までやって来た。

         

         

         

        「お夕飯だよ!」

        「ああ。…紅、砂まみれだな」

        「あー!本当だ!」

         

        紅は自分の姿を観ようとくるくる回っている。

        一緒にクロも回りだす。そんな紅の頭を、オリビアはよしよしと撫でた。

        「えへへ」

        紅はにんまりとした。

         

        「行こう」

        「うん!」

        オリビアはまた歩き出した。

        テオルもその半歩後ろを再び歩く。

        紅は少し遅れたものの、早歩きをしてオリビアの隣に並び、

        今日のディナーのメニューを口早に話していく。

         

        「ね!美味しそうでしょ?」

        「そうだな」

        それを聞いて、紅はオリビアとテオルに早く早くと、急かしている。

         

         

         

        オリビアはもう夕焼けの方には目を向けなかった。

         

        夕焼けを見ても、見なくても、今はまだあの時のことを忘れることは無いのだから。

         

         

         

         

        Fin

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

         

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        SECHS★短篇小説〜君と僕1。

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          すがすがしい、朝。
           
          梅雨の季節の合間に見る、晴れ間。
           
          少しの雲がゆっくりと空を流れている。
           
          子供達はもう夏の装いで、外で元気に遊んでいる。
           

          待ち合わせの時間。
           
          ふと、1人の少年は今日の遊び相手の事を思った。
           
          少年――聖架は、少し気が早やっている。
           
          梅雨独特の蒸し暑さも相まって、少し顔も汗ばみ始めた。
           
          相手はいつも学校で顔を見ている相手だ。
           
          その子の笑顔を思うだけで、自然と胸が高鳴った。
           
          教室では窓際に席がある、
          その子の綺麗な癖のないさらさらの黒髪が風に揺れている様。

           
          集中して授業を聞き、ノートにペンを走らせる。
           
          聖架はその子より、少し右斜め後ろの席。
           
          先生の話を聞くよりも多く、その子を見つめている。
           
          そのせいだろうか。
           
          周りにはやし立てられてしまい、その子とも少し距離が出来てしまった。

           

          気にしていなければいいけれど。

           

          そんな風に思い、待ち時間を過ごす。

          待ち合わせの15分前。

          それでも、少し自分のせいでと、申し訳なくも思った。

          視界が狭まりそうだと、視線を広げた。
           
          ふと。
           
          目にとまったのは、いつもの通りの花屋さん。
           
          花は好きだった。
           
          双子の妹が、よく花を食卓のテーブルに飾っている。
           
          いつも食事の時は、いい香りがしているのだ。
           
          聖架は、思うがより早く行動を起こしていた。





           
          「おはよう!聖架!」
          「おはよう!涼!」
          「ごめん、待った?」
          「ううん。全然」

           
          待ち合わせ5分前。
           
          聖架は、涼がちゃんと待ち合わせ場所に来てくれただけで嬉しかった。
           
          自然と笑顔になった。
           
          君に会えただけでも、今日が最高の1日になることを予感していた。

          「はい」
          「花?」

           
          聖架はそっと、涼に薔薇一輪を差し出した。
           
          「どうしたの?」
          「涼にプレゼント」
          「ええ?俺、今日誕生日じゃないよ?」
          「涼にプレゼントしたくなったんだよ」
          「変な聖架。ありがとう」

           
          涼はくすくす笑い、聖架からの花を受け取った。
           
          「いい香りだね」
          「うん」

           
          聖架はさらに優しい笑顔になった。
           
          「じゃ、行こうか」
          「うん!」

           
          今日は久しぶりの2人きり。


          さあ、どこへ出かけようか?





          END


           

           

           

           

           

           

           

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          SECHS1★短篇小説〜女同士2。

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            レガント星にあるSECHSハウスのリビングで、
            黒髪の紅と栗色の髪のレディアが何か話をしている。

             
            「うん、良い感じだわ」
            話しながら鏡の前で、レディアは紅に赤の金糸の入った布を合わせていた。
             
            「この間の任務で服が破れちゃったから…。次は気を付けたいな」
            「本当にそう」
            破れた紅の衣類を床に広げており、次はこうはならないようにと繕うつもりだ。
             
            「アルガン織のこの布だと、とても丈夫だから、次は大丈夫だと思うわ」
            「ホント?」
            「ええ、この辺りの地域で売られている中ではいい物だ…ってレッチェが言ってたわ」
            「あはは、なら心配いらないね」
            衣服や布を出かける先々で仕入れてくる、
            レッチェはギルドSECHSの女子2人にも評判が良かった。

             
            「それにしても、最近レガント星で色々な魔物を見るようになったよね」
            「そうね。そう言われると、近くのサイフォンの街の周辺はのどかなものね」
            「うん」
            レディアは紅に、そっとアルガン織の布をまとわせる。
            くすぐったいのか、紅は身じろぎしつつも、その優しい手にくすぐったい思いだった。

             
            「動いちゃダメよ?紅」
            「えへへ、でもくすぐったくって」

             
            ころころ笑う紅から、苦戦しつつもイメージが浮いたようなレディア。
            「よーし!頑張るわよー!」
            「ホント!」
            「ええ!でもそうは言ってもお裁縫あんまり得意じゃないのよ」
            「ええー!?でもボク、レディアを信じるよ!」
            「ふふ。任せて」

             
            さっそく裁縫の用意をし始めるレディア、その彼女の横を嬉しそうに紅はついていく。
             
            「レディアちゃんって…」
            「なあに?」
            「ううん…何でもない」
            少し照れて、紅は自分の兄姉の事を想った。
            母違いの彼ら、彼女らは紅に興味を示してはあまりくれない。
            歳がばらばらという事もあるかもしれなかったが。
            レディアは、そう彼らとは違う。

            「レディアちゃん…」
            「ん?」
            「……えへへ」
            そんな照れ笑いをする紅を見て、レディアは微笑ましく思った。




             
            そして一時が過ぎた……。
             
            「……………レディアちゃん」
            「うーん。どこが悪かったのかしら?」
            出来上がった服。服とっていいモノかはわからないが、が出来上がった。
            「…そうねえ………」
            うーんと悩むレディア。
            「……ボク、やっぱりレッチェに作ってもらおうかな…」
            「そうねえ……」
            「……」

            「もう一回作り直そうかしら…」
            「え!」
            「ね?」

            その提案は飲むべきか飲まざるべきか。

             
            紅は少し考えたが。
            「じゃあ…」
            「任せて!」
            にっこりレディアは再び、糸を通していく。
            少し心配したが、紅は自分のために服を仕立ててくれるレディアが、
            本当の姉の様で、嬉しかった。
            服の出来栄えは別として…。




            END
             

             

             

             

            __________

            ⋆あとがき⋆
             

             

            女同士第2弾です(*´▽`*)
             

             

            紅とレディアちゃん、本当の姉妹みたいに。

             

             

             

             


             

             


             

             

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